研究成果
本研究会では、研究会での発表について、事前に何度か発表者と打ち合わせをし、発表者の伝えたいこと・表現したいことを形にすること、そしてそれを社会的な文脈と接続し学問的な価値を見出すことのお手伝いをしています。そして発表後は引き続き、論文化や学会発表の支援をしています。
具体的には、締め切りを設定して草稿を送ってもらい、それに主催2名がコメントして返す、というやりとりを繰り返し、投稿や発表にこぎつけています。また、投稿後は査読への対応も一緒に考えていきます。
他にも、雑誌への寄稿を依頼するなど、「ありふれた心理職」の仕事が公共化されるための活動を積極的に行っています。
そのような形で研究会が関わらせていただいた論文や発表について、以下にお知らせしていきます。
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2025.1:臨床心理学25巻1号「教科書には書いておらず、大学院でも教えてもらえない、現場で学ぶしかないありふれた臨床テクニック集」を主催の東畑・山崎で共同編集しました
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研究会参加者から論文を公募し、60弱の応募のなかから下記7編を選出しました
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子どもが泥だらけでやってきたら――児童養護施設での心理面接をめぐって 高橋裕之
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私の「涙問題」――被害者支援における葛藤 岡本かおり
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受容-半信半疑-ガンガン疑う 家﨑哲
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24時間を見守る技術――社会的養護でのチームケアにおける心理士の実践的技術 尾谷 健・阿部晋也
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門番とあいさつ 南谷樹里
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「お大事に」の秘密 小川基
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Twitter(X)を勧める――ふつうの就学相談 伴晴奈
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2024.8:臨床心理学増刊16号「臨床心理実践サバイバルガイド」に研究会参加者の論文が複数掲載されました
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研究会参加者の小川基氏の論文「個室とフィールドの往還――連携時代の個室論」が臨床心理学増刊16号「臨床心理実践サバイバルガイド」に掲載されました
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研究会参加者の本阿彌はるな氏の論文「チームワークとネゴシエーションの技術――葛藤するセラピストのブレイクスルー」臨床心理学増刊16号「臨床心理実践サバイバルガイド」に掲載されました
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同誌には、山崎孝明の論文「ケアとセラピーを綾取る」も掲載されています
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2024.03
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研究会参加者の阿久津航太氏の論文「権力の暴力とケア——児童相談所の一時保護をめぐって」がこころの科学増刊『心理臨床と政治』に掲載されました
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研究会参加者の川岸晃子氏の共著論文「行政のなかの心理職——なごや子ども応援委員会の取り組みから」がこころの科学増刊『心理臨床と政治』に掲載されました
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同誌には、主催の東畑(「心と政治——「善く生きること」についての二つのまなざし」)、山崎(「学派たちの政治」)の論文も収載されています。
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2024.01
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研究会参加者の小川基氏の論文「現場で駆動する心理職養成の「仕掛け」――学派知の伝え方」が臨床心理学24(1)に掲載されました
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研究会参加者の本阿彌はるな氏の論文「心理職をどう育てるか――大学と現場の違いを超えて」が臨床心理学24(1)に掲載されました
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2023.10
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研究会参加者の小川基氏の原著論文「心身二元論的世界に陥った「身体化」とその回復」が心理臨床学研究41(3)に掲載されました
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2023.09:心理臨床学会第42回大会において、研究会参加者が多数発表しました
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シンポジウム登壇
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尾谷健氏:支援委員会企画シンポジウム「心理臨床家はコロナ禍でいかに臨床を続けたのか?」にて話題提供「心理士から見たコロナ禍における施設臨床」を行いました
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川岸晃子氏:自殺対策専門部会企画シンポジウム「学校現場の自殺対策-心理臨床家は何に悩んでいるのか、何を貢献できるのか-」においてシンポジストを務めました
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本阿彌はるな氏:会員企画シンポジウム「何が心理臨床なのか ―学問的多様性のための理論について―」において、話題提供「心理臨床に思うこと」を行いました
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口頭発表
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津山紀彦氏:「小さなコミュニティで心理臨床実践を行うことの倫理的困難――セラピストのプライバシーの露呈の視点から」を発表しました
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本田賢介氏が「預かりものとしての心理療法――自殺企図を繰り返していた10代女性との期間限定のセラピーについて」を発表しました
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自主シンポジウム
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伊藤陽香氏、亀田真澄氏、坂元龍太氏、東畑開人が自主シンポジウム「心理職の現場からみる社会――心理職自身を含めた現場を事例化し、社会を見つめ直す試み」を行いました
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石田拓也氏、川崎俊法氏、山崎孝明が自主シンポジウム「心理臨床の現場でたちあらわれる「搾取」について」を行いました
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浜内彩乃氏、東畑開人、山崎孝明が自主シンポジウム「在野の心理臨床学」を行いました
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